本質に迫るー甲賀吉郎

社会や経済の事象を一歩掘り下げて考えるブログ

ChatGPTは「法人」と「個人」を飲み込む

ChatGPTはAIが人間の知性に迫る可能性を多くの人に実感させている。 法律や契約書注文書などの公的文書の整理要約や作成、会議記録や報告書や提案書企画書や指示メールなどの組織内文書の作成、論文や雑誌記事やニュース記事製作、作詞小説短歌俳句など言…

新型コロナウイルス感染症のSIQRモデルからわかることー小田垣教授の論文の読み方

新型コロナウイルスの数理モデルによる分析では、日本の専門家として8割おじさんこと北大の西浦教授がおなじみであるが、その他にも他分野であるが九大の小田垣名誉教授によるPCR検査拡大による感染抑制効果の提言が注目を集めた。 ここでは、小田垣名誉教…

新型コロナの実感染者数と実致死率のレベル

新型コロナ感染症は、欧米の第一波の感染爆発が峠を越す段階に入った。また抗体検査などのデータも少しずつ出てきたので、そろそろ感染の段階の把握を行う時期にきている。 これまでの感染症と新型コロナの違いについて最も大事なことは、無症状ながら感染力…

死亡者数と増加速度で議論ー新型コロナー火葬場崩壊もある

新型コロナとの戦い方の議論で、死亡者の数を明示して意見を噛み合わせる時期に入ったので、頭に入れておくべき数字を大雑把に纏めてみた。”感染対策が緩いままだと大変なことになる”とか”経済死者の数もバカにならない”というレベルを超えた議論が必要であ…

AIが意識を持つのは間違いない

AI

今や一般用語となったAIについては様々な議論があるが、今回はAIは意識を持つようになるのかについて考えてみたい。明確な結論は出ていないが、次のような定義と考察の結果、AIは人間と同等レベルの意識を持つようになるとみて間違いない。 まず意識とは、考…

東芝の米国原子力PJTにみる失敗の本質ー三菱重工客船PJTとの類似

東芝が米国の原子力事業での1兆円規模の巨額損失で、会社の実質解体状態になってから暫くたった。様々な論評が既に出ているが、経営判断や企業体質等の指摘が多く有益であるが、ここではメーカーにおけるものづくり事業の失敗という視点から考えてみたい。そ…

高齢ドライバーは本当に危険なのか?

最近、テレビ各局で高齢ドライバーの交通事故に関する報道が連日取り上げられているが、情緒的で世論誘導的な画一性が感じられたので、ちょっと数字を検証してみた。尚、適正な免許返上の促進には賛成の立場であるが、総論としての妥当性を論じるものである…

築地移転問題に観客席はない

8月31日に築地市場の移転延期を小池都知事が表明したが、いよいよ都政運営の正念場を迎えることになろう。延期問題にからみ、ここ1-2週間で移転騒動の内容が報道を通じ少しずつ明らかになってきた。 (9月10日以降に判明した盛り土が建物下部で実施され…

消費税増税再延期の数字的不可解

2017年に予定されていた消費税の8%から10%への増税が再度延期された。増税で消費者が買い控え景気が落ち込む懸念が一つの理由だが、本当にそうなのだろうか? そこで、これまでの消費税の増税のインパクトを数字で表現してみた。 消費税額のup率で、過去3回…

舛添さんが見せてくれたこと

6月15日に、舛添要一都知事の21日付け辞職が決まった。当然だという気分が支配的だが、本当にそうなのかを含めて、舛添さんの騒ぎが見せてくれたことを整理したい。 1 舛添さんの資質から(1)話したり書いたりの公的な論理世界と自分の実際の行動世界をそれ…